府中市北西部に立地し、周囲には住宅、公園、果樹園などの畑が点在する。担当したのはレンガを使用した外壁工事。
antonio Gaudiは自然の中に潜むカテナリー曲線や放物曲線等の幾何学的な美しさを見い出し、そこから導き出した理論を建築に応用したと言われる。
この建物の設計者はgaudiの建築に対する造詣が深く、実際に卵の形の幾何学によって構成された壁の曲線、階段室を構成する有機的な放物曲線にその意図を読み取る事ができる。
材料はスペインmarpenza社製レンガを12種類、計50,000個、総重量にして約220tのレンガと専用のモルタルを使用して造られている。
レンガ一つ一つの形状が曲面をもっている為、内Rの壁面では、レンガの持つ質感がより強調され、光と陰影が連続的に変化する印象的な空気を作り出している。
自然から多くのインスピレーションを得ていたと言われるGaudi。
植物や風、日の光。自然なものは人が空間に安らぎを得る上で、非常に重要な要素である。そういったものは、ゆがんでいたり、形が不揃いであったり、恣意的であって、単一で平滑なものとは対照的である。
手作りで一つ一つ積むレンガ。さらに曲面を扱う場合には施工も画一的にはいかず、効率化された建設現場の中で、異質な作業風景となる。
入園している園児、保育士、建築に携わった関係者の名前が刻まれたレンガの壁面。
都心にあるホテルのバンケットエリア。
ホワイエにはソファ、本棚、デスクなどが配置され、リビングルームのようなしつらえとなっている。
本棚をはじめ木製部分の仕上げは艶を抑えたオークが多用されている。全く同じ断面形状をした金属製の造作物が並ぶ。
駅に接続する商業施設ビルの公共部分。
大きな施設であるが、環境部分には多くの手作りの装飾品が用いられている。銀箔を貼ったミラー枠や木の枝のように天井下を這う装飾物が設置されている。
LEDの光が奥行を持って続くカウンターはいくつもの試作品を経て製作設置された。